秋? 冬?

錦秋をまだ見ぬままに冬来たり
ポカポカ陽気から谷底に
突き落とされたような寒さ
早朝の気温は一桁になった。
11月も早や終盤にかかっている
のだからこれで普通かもですが
急な温度差にはついていけず
うだうだと暮らしている。


谷川俊太郎さんが亡くなった。
17日の新聞に詩が載っていた。
……
目が覚める
庭の紅葉が見える
昨日を思い出す
まだ生きてるんだ


今日は昨日のつづき
だけでいいと思う
何かをする気はない


どこも痛くない
痒くもないのに感謝
いったい誰に?


神に?
世界に? 宇宙に?
分からないが
感謝の念だけは残る


……
死を予感していたのかなぁー
よわよわと純粋に生きた人
だったと思う。


なぜか身につまされる。
13日に亡くなったそうで
この詩を私が目にしたときは
既にあの世の人になっていた
ことになる。
毎月第三日曜日に掲載します
とあったがもう書き下ろしの
詩に出会うことはできない。

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