6月ごろだったか、残り物のさつまいもが、野菜籠の底でしなびて芽をだしていた。
ゴミに出す前に、ふと戦後の食糧難の時、学校のグランドを開墾してさつまいもを作ったときのことを思い出した。このお芋を埋めて置いたら蔓が伸びるかもしれない、と思って畑にうめた。思っていたとおりみるみる蔓がのびた。30センチ位の長さにきって寝かせるように横向きに5本植えた。それ以来一度も手入れをしたことはない。蔓は元気に盛り上がるようにのびた。ああそうだ、稲刈りの頃に芋掘りもした覚えがある。周辺の稲刈りはとうにおわっている。試しに一株だけ掘ってみた。え?　えっ?なにこれ。赤い芋の色が地面を埋め尽くしている。シャベルで周りを掘って掘ってようやく掘り起こした結果びっくり仰天、巨大さつまいもができていた。ひとかぶで写真の通りです。一番大きいのはカボチャのような形で、直径２０センチをこえていた、