ちえこのつれづれ日記

はじめてブログに挑戦しました。皆様よろしくお願いします。

古い古いピアノ

55年も前に買ったピアノが娘の家の納屋においてある。長女が産まれてすぐに、楽器店の勧誘に乗って、積み立てを始めた。当時まだ結婚2年目、夫の月給は2万円ぐらいだったか。2000円ほどの出費は大変だったと思う。娘をダシにして実はわたしが欲しかったから出来たことかもしれない。むすめが4歳になったとき、ご近所のお友達につられてお稽古に行き始めピアノも我が家にやってきた。その後何年も残りの代金を払ったようにおもう。 このピアノで娘たちはお稽古に励み、音楽の道にすすむことになった。音大に入ったとき免税でグランドピアノを買い、このピアノはお払い箱になったか。
その後長い間納屋に眠っていたのである。  もう弦も錆び、鍵盤も上がってこないほどに腐っていると思い、早く処分しなさい、捨てなさいと言っていたのですが、娘たちはこのピアノは捨てる気になれないといっていた。先日、納屋を片付けたので、弾いてみない?
と言うので長女と弾いてみた。なんとなんと、ちゃんと音が出るではないか。長い間調律もしていないのに、さほど音も狂っていないという。涙が出そうになった。
大きな古時計や、  壊れかけRADIO  の歌が頭をよぎった。
いつも聞こえていた いつも聞かせてくれた
嬉しいことも  悲しいことも  なんでも知っている・・・と    古いピアノ

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