ちえこのつれづれ日記

はじめてブログに挑戦しました。皆様よろしくお願いします。

いなごの思い出

毎日の犬の散歩で、田んぼ道をよく歩きますが、稲の成長の早さには驚きます。勿論農家の方々の大変な努力のたまものですが、田植え以来日に日に緑が増し、穂が出て花が咲き今はもう穂が垂れてきています。雀も大群で田んぼと電線を往復しています。足下を見るといなごやバッタも跳び交うようになりました。残念ながら雀も、イナゴもバッタもカメラで捉えることができませんでした。炎天下で私の根負けです。


イナゴの思い出ですが、東京で、空襲がひどくなるまでいてくれたお手伝いさんが、群馬の人で、お盆休みでお里帰りをすると、帰りに必ず大量のイナゴを木綿の袋いっぱいにもってきたのです。多分前日に捕った物とおもいますが、我が家に着く頃には真っ黒な汁が滴るような状態で、よくこんなものを持って長旅が出来たものだとおもいます。げーっとなっていると彼女は、こうならないと美味しく食べられないのよ、と、平然としていた。今は理解できます。つまりイナゴの糞尿を出しきらなければ美味しくないということでしょう。更に恐ろしいことに、きれいに洗い流してから、羽と、後ろ足のぎざぎざのところをちぎるのです。そして、時間をかけて甘辛く煎り煮にするのです。元々は、病弱な父に栄養になるからと言って持ってきたらしい。行程を見ている私には食べる勇気がなかったが、促されてこわごわ、うぇっ、となりながらたべてみると、これがすこぶる美味。
忙しい母に代わって、私はこの人に育てて貰ったようなものですが、この時から少し度胸が据わったかもしれない。いつも、ちーちゃんも、やってごらんなさい。と言った声が聞こえてくるような気がする。

タラノキの花

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