ちえこのつれづれ日記

はじめてブログに挑戦しました。皆様よろしくお願いします。

禁句

夫は穏やかな人だった。寡黙でもあった。でも自分の意見は頑として押し通す強情なところもあった。周囲の人たちからは、おとなしくていい人で通っていた。のに、私は、面白くない人、もっとはっきりしてよ、と、我が身を棚に上げて置いて、文句ばかりいっていたが、文句を言いながら、最後には、自分の責任を負いたくがないゆえに、夫の意見に従ったりもした。 私のすることには一切口出しはせず、むしろ応援してくれた。不満は概ねなく、平々凡々と暮らせたことには感謝している。が、許せないことが一つあった。
笑われそうな話ですが。   それは、新しいお魚が手に入ったときお寿司を握って、お店のようにうまく出来たと、得意になっていたとき、「おふくろの寿司はうまかったなぁ」といったのです。その言葉は長い結婚生活の間に3回ぐらいは聞きました。夫に悪気はなく、きっとしみじみ母親をしのび、心の底からそう思っていたのでしょう。しかしそれは、禁句です。 そういう気遣い、気配りは出来ない正直すぎるひとでした。
夫の田舎のお寿司といえば、当地では(むすび)とよばれ、名のごとく平たいおにぎりのうえに具を乗せた素朴なおすしです。それはお祭りや、正月や、特別の時に餅箱一杯に作って振る舞うのです。  先日二女とそんな話をしたので、思い出してつくってみました。どんな具が乗っていたかは思い出せませんでしたが、こんな物だったかな、と。 やっぱり義母のとはほど遠いかも。😂


具は 炒り卵、椎茸甘辛煮、おろし人参甘辛味、鯛そぼろ、高菜漬け
卵一個、人参3センチ、椎茸一枚、そぼろは昨日の鯛の塩焼きののこりをほぐして、どれも少量なので鍋底にくっつくほどで作りにくかった。 でもそこそこ美味しかった。

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